2023年7月からアニメ2期が放送されている呪術廻戦。
去年は呪術廻戦0の映画もあり、ファンの方も多いのではないでしょうか。
今回は呪術廻戦で人気キャラでありながら離反した夏油傑について考察します。
目次
1.「呪術廻戦0」では、呪術高専サイドから見て悪役として登場した夏油傑。
夏油は、五条悟の同級生でした。
また五条のように呪術師の家庭出身ではなく、一般家庭出身です。
彼は「才能が10割」と言われる呪術界で、一般家庭出身でありながらも「特級術師」として活躍していました。
さらに高専2年生の時には、天元様は五条と夏油の2人で星漿体の護衛任務を任せています。
この時点で、夏油の存在は呪術界で期待される存在だったはずと考えられます。
一般家庭にもかかわらず才能にも恵まれた夏油がどうして離反してしまったのでしょうか。
2.どうして夏油傑は呪術高専から離反してしまったのか。
夏油は本編で「呪霊を作り出す非術師を守るために、仲間が死んでいくことに耐えられなかった。」と発言しています。
九十九との会話で、夏油は「呪霊は術師からは発生せず、非術師が感情をコントロールできず、呪霊が発生する。」ということを知ります。
もし九十九がこの会話を五条が会話としていても、五条は離反することはなかったのではないでしょうか。
どうして夏油傑が離反することになったのか。そこに夏油傑の優しさや魅力があると考えられます。
2.夏油が呪術界から離反した理由
夏油傑が離反した理由① 人一倍、仲間を大切にしていたから。
夏油は作中で自分が危険な目にあうことが嫌なのではなく、「術師が被害を受けることが許せない」と公言しています。
実際、星漿体の天内理子が目の前で死に、後輩である灰原が任務で死に、
田舎で呪霊がみえる小さな子どもが虐待されている場面を目の当たりにして、離反しています。
夏油は任務が辛い、死にたくないという理由で離反していません。
またナナミンでお馴染みの七海建人の同級生であった灰原雄。灰原は星漿体の任務の際に、
「夏油さんにいいところを見せたいから頑張る!」と言っており、夏油は人望があるタイプだと言えるだろう。
さらに夏油は星漿体の任務で天内理子は子供の頃に家族を失っていると知った際、
すぐに御付きの黒井に「天内の家族は黒井だ」と名言している。
夏油にとって家族は血が繋がっているかではなく、お互いを大切にできる関係をいうのだろう。
夏油は高専で一緒に過ごす仲間を家族の様に大切に考えていたため、その大切な家族が危険な目にあうことは許せなかったのだと思います。
夏油傑が離反した理由② 一般家庭出身で呪術界の理不尽に耐えられなかったから。
最初に書いた様に、夏油は一般家庭出身の術師です。呪術界では、「術師が死ぬことはよくあること」という価値観があると思います。
しかし、一般家庭出身の17歳だった夏油がまだその価値観を言葉ではわかっていても、受け入れられなかったのではないでしょうか。
また夏油は呪霊操術の術式があり、才能があったと言えるが、努力しても五条には追いつけないという感覚があったのだと考えられます。
夏油は「悟は、一人で最強になった」と発言しています。夏油は努力しても五条とは肩を並べることはできないと感じ、自分の才能で悩んでいたのではないでしょうか。
呪術師出身の家庭の人は、「術師は努力ではなく才能が大切である」と理解していたが、この価値観は一般家庭出身の夏油には理解できない挫折に繋がったと考えられます。
術式が命で、「血(遺伝)」を大切と考える呪術家と、一緒に過ごす仲間を家族と認識する夏油では、住む世界や価値観があまりにも異なり、辛くなったのかもしれません。
3.まとめ
夏油傑が離反した理由は、「人一倍、仲間を大切にしていたから。」「夏油は一般家庭出身で呪術界の理不尽に耐えられなかったから。」と考えられます。